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希望の灯り

 なにか世の中から置き去りにされてしまったような自分。不幸とまでは言わないけれど、幸福かと問われれば・・・。楽しかった時や辛かった時が自分にもあったように、周りの人たちもきっとあっただろう。触れてほしくないことも。・・・だから、お互いのことは聞かない。明日もこの職場で会おう。自分たちの目の前の仕事に誠実に。今日も、明日も。   東西ドイツ統一から10年後あたりの旧東ドイツ第二の都市・ライプツィヒ郊外...

あ・うん

 実らないと分かってたって、人は惚れるもんなんだよ・・・。 昭和12年、春。東京。 上着は脱いでいるものの、高級そうな三つ揃いの背広を着た長身の壮漢(しかも二枚目)がきびきびと日本家屋の掃除をしております。窓を拭き、床を磨きあげ、米びつを満たし、風呂まで沸かし。その出来栄えに満足した彼は、運転手付き自動車の後部座席に乗り込み去って行きました。 高倉健さん演じる、その男の名は門倉。決して小さくはない...

男はつらいよ 望郷篇

「・・・寅ぁ・・・。後のことは頼んだぞ・・・」「おじちゃん、すまねぇ!俺が苦労かけたばっかりに・・・!」 とらやのおじちゃんがまさかの御臨終、と思いきや寅さんの夢でした (´・ω・`)。雨が降り続いてテキヤ商売あがったりの安宿でのこと。浮草暮らしの頼りなさから、また里心が首をもたげます。 クーラーなんて庶民には手の届かなかった頃の浅草の夏、暑いです。「上野まで帰ってきたよ。おじちゃん、大丈夫かい?」と...

大いなる休暇

カナダの沖合に浮かぶ小さな島、サントマリ・ラモデルヌ島。 その昔は、豊かとは言えないまでも漁業で賑わってどの家庭も幸福に満ちていたというのに、今では島を出る人が相次ぎ人口わずか125人全員が生活保護で食いつなぐありさま (´・ω・`)。 なんとかしないと、島&自分たちの未来がありません。 工場誘致の話があることはあるのですが、5年は常駐する医者が最低1名住んでることという条件すらクリアできず 。推進役だった...

アンナ・カリーナさん死去

 アンナ・カリーナさん死去、なるニュースを知りました。 10代の頃から大好きな映画「気狂いピエロ」のヒロイン。愛くるしくて、奔放で、とらえどころのない、私にとっての「女性そのもの」の美しいスター。☆「気狂いピエロ」について書いた記事 鮮明なリマスターがあるんだと、さっき知りました。映画館で10代、50代の2回見て、DVDもブルーレイも買ったけど、10代のときに見た翻訳そのものではなくて、近所のレンタル...

新・男はつらいよ

「梅の花が咲いております。旅から旅へのしがない渡世の私どもは粋がってオーバーも着ずに歩いちゃおりますが、本当のところは暖かい陽射しのさす季節を恋焦がれているのでございます」・・・。 寅さんの独白で始まる4作目。伊達の薄着と言いますが、やせ我慢が粋である寅さんの信条をつぶやいております。ジュリー、ボギー、聞いてるかい?あんたらの兄弟・柴又ダンディがここにいるぜぇ。 春まだ遠い峠の茶屋で、一人バスを待...

ガンジスに還る

 かつて国語教師だった(そして、家族も知りませんが全く売れない詩人として著作もあった)77歳のダヤは、このところ毎晩奇妙な夢ばかり見ます。 まばゆい陽光の中、木の上に腰掛ける少年だった自分を現在の自分が見上げるのですが、懐かしい母の呼ぶ声に向ってかけていく少年の自分を追いかけても追いかけても届かず、無人の村をさまようばかり・・・。 ダヤはこの夢を「近づいた死期」のメッセージと理解し、一緒に住んでいる...

男はつらいよ フーテンの寅

 誰かの祝言で賑わう宿の一室、10代の女中さん(樹木希林だ)に看病されながら風邪で伏せてる寅さん。「お客さんは家族いるの?」と問われて、とらや面々との写真を見せながら「これが俺の子供だよ」と、ついてしまった小さな嘘。「所帯かぁ」・・・。後味の苦さが、里心をくすぐります。  浅草に戻った寅さんを待っていたのは、まさかのタコ社長セッティングのお見合い話。しかも明日とは相変わらずのテンポの良さ。好きな女性...