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タナカヒロシのすべて

 
 
 

 

 かつら工場に勤めるタナカヒロシは、埼玉郊外の一戸建てに親と同居の32歳・独身(兄弟なし)。
 
 友人も恋人もなく、年の離れた同僚とも声を交わさない。そしてそれを「何か欠けた状態」とは捉えていません。
 
 職場内コミニュケーションの問題児の彼に気を使う上司から
「趣味とか・・・あるの?」
「・・・映画・・・かな」
「お、映画!いいねぇ!」
「・・・そういえば、映画館って行ったことないです・・・」
「・・・」
 
 心配する両親を尻目にお見合いもすっぽかして、気ままな内面閉じこもり生活を続けていますが、ある日父親が急死。
 
 ここから、平凡と疑っていなかった日常が一皮めくれて、不幸と危機と迷惑、いや、これまで避けてきて(=誰かが代わりにすべてやってくれていた)判断と行動を迫られる「新しい日常」が始まります。もっともそれは、これまでの分が早送りで展開される目まぐるしいものではあるのですが。いくら映画とは言え。
 
 厳格と思っていた父親は、実は退職金全額を前受けして愛人につぎ込んでいたためにローンの残る家を出ざるを得ず、ほどなく母親も急死。そんなにぽんぽん死ななくても。
 
 一方、周囲とのコミニュケーションに全く関心のない当人が気づいていないだけで、現れる女性たちは妙に彼が気になります。もっとも、全てスルーなのですが。もったいないなぁ。
 
 そうこうしているうちにも、住宅リフォーム詐欺や、覚えてもいない中学時代の同級生のおせっかい、母親の残したネコの病気など、大小の煩わしさが次々に。
 
 タナカヒロシよ、己に目覚めよ! 自分も周囲も、体温とハートを持った人間であることに目覚めよ! おいおい、あと数分で映画が終わっちまうぞ! この盛り上がりのなさも含めて、セカイを変えるんだ! 変えてくれ、たのむ!!!
 
 
 特殊芸人・鳥肌実さん(大好き)の初主演映画。
 
 鳥肌氏は「皇居に向かって敬礼」「欲しがりません勝つまでは」等のスローガンを刺繍した「玉砕スーツ」に身を包んだ地下芸人。私の住んでる田舎町では、その雄姿はナマではなかなか拝めず、首都圏に住んでいる人がうらやましいです。※5月に広島に来てくれる!!行ってみよう!
 
 かつて、「けものがれ、俺らの猿と」で、怪しさ全開の金持ちボンボンを演じて主役・永瀬正敏と我々観客を恐怖に陥れたあの存在感。そして、昭和初期の美青年といった趣のルックス。
 
 今回見たDVDは、「平凡にのみ生きる青年のちょっとイイ話」なるたたき文句で期待大でした。キャストも妙に豪華で。
 
 が、ちょっと想像とは違ってたなー。コミュニケーション不全(不感症)の青年を見事にやりきっていた鳥肌さんは絶賛ですが、ラストの覚醒をもう20分早く持って来てくれてたら。
 
 ま、それは製作側の意図するところなのでしょうから、私が(しかもツタヤで150円ぽっちで借りた私が)わーわー言うことでもありません。
 
 絶対に制作されないだろうとは思いますが、続編ができれば必ず見ます。人には薦められないけど。
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コメント

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No title

昔の上司からは、何故か「お前、鳥肌実の影響大だろう!」と言われていました(苦笑)。
う~ん...デーモン小暮閣下や、大川豊総裁の方が影響が大きかったと思うのですが...
この作品は、気になってはいたものの未見のままでした。
今度観てみようかな。
広島公演(時局演説会でしたっけ?)楽しめると良いですね。
凹。

No title

悪人さん、鳥肌氏を知っているとは、イカした(昔の)上司さんですね!挙げてくださった3人、誰の影響でも素敵です。大川総裁・・・最強の選挙ウォッチャーにして、ミスター・ラブアタック(笑)!この映画、正直、楽しめるかは保証できないのですが、90分つきあってもいいかな、と。我らが鳥肌氏の仕事ぶりに。