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どちらでもない/どちらでもある 広島現代美術館




   少し前ですが、広島現代美術館で見てきました。所蔵品の展示なのですが、写真撮ってもいいそうで、ちょっとびっくり。

   「どちらでもない/どちらでもある 」とは、「抽象・具象どちらともつかない」「意味の重なり合い」「作者自身の視点のゆらぎ」等々のゆらぎを「鑑賞者自身も刻々変わる表現の振れ幅が美術鑑賞の醍醐味」とか。

   なかなか難しいなぁ。

   で、「風景/模様」「人/モノ」「重い/軽い」「おぞましい/美しい」「私/なにものか」といった対立項で展示がしてありました。




   「人/モノ」にあった、本田克己さんという画家さんの「黒い雨」なる作品。

   これ、もう「人」ではないですね。顔もなく、脳髄もなく。果ては単なる管のみのなにか。生命ではあるようですが。互いの区別もつきません。恐らくはなにものであるかの自覚も。いや、それだけはあるのかも。自分だけは違う、と。






  「重い/軽い」での、柳幸典さんという作家さんの「アキツシマ50・1」という作品。

   太平洋戦争実在の軍艦「秋津洲」。フィリピンで沈み、ダイビングでその残骸を見るという観光スポットになっているそうです。

   この作品は、錆びてボロボロになった軍艦の2メートルは越えようかという、巨大な「プラモデル」風の鉄製オブジェ。

   実物よりむやみに大きいものは違和感ありまくりですが、玩具としてのプラモデル+馬鹿馬鹿しい大きさ+実は兵器+錆びて朽ち果てている(=歴史)の黒いユーモア。グロさと滑稽さ。やっぱグロいわ。




「私/なにものか」での横尾忠則さんの作品「芸術と平和」。ど真ん中に描かれている交番は、この美術館の近所にあるヤツです。少年は横尾氏自身。ダイナミックです。原子爆弾の雲も描かれています。




   被曝がモチーフになっているものが多いので、あまり軽妙な展示ではありませんでした。ま、それもこの土地の味なのか。ずっと住んでると、食傷気味になることも、実はあります。もちろん真面目に見てはいるのですが。

   次回は日本の建築だとか。真面目なんだろうけど、ちょっと抜けた感じもあるといいなぁ。
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