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ジョルジョ・デ・キリコ展 パナソニック汐留ミュージアム



   ピカソが畏れた。ダリが憧れた。っていうのがかっこいいですね。キリコって人がどんなんか知らなくても、「あー、すごいんだろうなー」と、思わせるのには充分で。

   こう、無冠の帝王・カープ前田がいかにスゴイかってのを「イチローが憧れて、落合が唯一認めた男」とかの、回りくどさがあります。

   幸い前田は旧市民球場から、ずっとその美しい打球を見ていたのでスゴさを知ってはおりますが、キリコさんはネットで見たことしかないので、行ってみました。


   午前中の商談が午後にずれた出張。一時間半くらいの空き時間に飛び込んできたのですが、パナソニック汐留ミュージアムって、企業のビルの中にあるんですね。そりゃ、何曜日だろうが18時で閉めるわ。




   代表作だそうですが、残念ながら今回の展示はナシ。それにしても、ヘンな絵です。なんとなく不安定で、何が言いたいのか、何を描いたのかさっぱりわかりません。

   こういう感じの絵が続くわけですわ。



   「キリコは、デペイズマンの手法を使い云々し・・・」、デペイズマンって、何? そんなんも知らんとここ来るな、ドアホ!とか言われそうですが、知らんもんは知らん。でも親切に解説が書いてございます。

   「デペイズマンとは、無関係な事物を異なる文脈の中に置き、鑑賞者に不安を与える手法」。あー、そうですか。「何じゃ、こら」と思った時点で、キリコさんにやられてるわけですか。


   素描や「普通の」絵画もたくさんあるのですが、これが上手。って、どういう立場で言ってるのか私は。いや、こんなけったいな絵ばっかりかとおもってたんですが、大昔の宗教画みたいな絵とか、「写真みたいに」きちんと描いた絵とかもいっぱいあるんですわ。引き出しが多く、技術も高い上で、こういうことやってたんだな、と。


   それでも、こういう作品がやはりメインです。わけわかんないものが好きなので見に来たのですが、こんなんたくさん見てるうちに、こう、カゼひいてめっちゃ熱が出てる時とかに見る幻影みたいな夢がこんな感じとか思ったら、だんだん楽しくなってきました。勝手に「おぉ、わかるでぇキリやん!」とか思い始めて。

   最後の部屋は最晩年(90歳で亡くなるまで、こんな絵描いてた)の作品で、部屋の中に海があって、ボートで美青年が帰還したりしてるんですが、面白いとか思って見てました。キリやんはもう友達っすから。


   


   会場の外では、キリコさんの作品を理解する手助けになる13分ほどの映像が流されていました。その中で本人さんが「私の絵を正しく理解した人物は、今のところ世界に3人くらいか」とか言ってました。

   キリやんキリやん。4人目がここにおるでぇ(笑)。


   今月末の「日曜美術館」で確かキリコさんの特集があるはず。見て教えてもらおうっと。
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コメント

非公開コメント

No title

影の感じがいいですね
「不安を与える手法」って、そんなのがあったなんて!
すごいキリコ!!
homeさんのおかげで、美術館に行った気になります

No title

kyalaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

もちろん初めて見たのですが、実際に見ると楽しかったです。もっとけったいなものを想像していたのですが、こういうのがたくさん並んでると、なんか眩暈するような変な感覚が面白くて。

絵のモチーフを影絵で投影してたり、彫刻(この人、自分の絵を立体にしてるんですね)に宛てた光がゆっくりまわって、影ができたり、と絵以外にも不思議な気分にさせてくれる仕掛けがありました。面白かったので、スタッフさんにお礼言って帰りましたわ。

No title

お久しぶりです。私も絵画好きで、どういう意味で描かれているのかその背景を探るの好きです。最近はよく絵の夢を見ます。すごく変な夢だったので、精神的におかしくなってるのかな?なんて思ってしまいました。

No title

おぉ、TOMYさん!うれしいですねー。ご訪問&コメントありがとうございます。

そうでしたよね、美術館の記事がありましたよね。その頃、私は全くこういうことに関心がなかったのですが・・・。この夏から色々と見にいくようになりました。続けてみると、面白いもんですね。そんなにお金もかかんないし(笑)。

寝てる間に見る夢って、変な方が面白くないですか?悲しいのはイヤですが。