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ミレー 傑作の数々と画家の真実 三菱一号館美術館

   出張は、できれば金曜日に帰るような日程にしています。金曜日だけ閉館時間が20時に延びる美術館が少々あるもので。場所にもよりますが、仕事を早めに切り上げれば最終の新幹線に間に合えますから。

   国立新美術館のチューリッヒ展に行きたかったのですが、思ったほど時間がとれず、東京駅により近いこちらに行って来ました。

   ミレーさん。よく知らないというか、あまり「好き」という感じはないのですが、機会があればなんでも見たいな、と。

   
   


   三菱一号館美術館。CMで見たことがあるぞ。メルマガ会員にはなってますが、来たのは初めてです。どこから入っていいのか、わかりにくい建物でした。まごつきましたわ。



   ミレーさん、数少ない自画像(4つしかないとか)のひとつだそうです。キリッとした二枚目ですね。恵まれた家庭(農家)に育ち、親孝行&働き者で語学の才能にも溢れていたとか。後年、自然や農村、家庭への暖かい眼差しはこういった環境のおかげなんでしょうか。




   この自画像と同じ時期に描かれた、最初の奥さんの肖像。可愛らしい感じの女性ですね。ミレーさんがパリで苦しかった時代に若くして病死されたとか。そう思うからでしょうが、なんとなく物悲しく見えます。


   下世話な私は、「最初の奥さん」ってのがついつい引っかかってしまうのですが、使用人だった女性との間に9人くらいのお子さんをもうけて、生涯をともにしたそうです。晩年のミレーさんは名声も高かったそうなのですが(生きてるうちに恵まれた画家さんは幸せです)、亡くなるその年に結婚式を挙げてることが展示されてあった年表に書いてありました。

   えらいなぁ。漢だぜ、ミレー。



   で、この絵。「刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)」。はー、ルツとボアズって、何?   夫を亡くしながらも姑さんを助けて働き続けるルツさん。そのルツさんに惚れた地主のボアズさんが妻に迎える、という旧約聖書のお話だそうですが、そのルツさんを農夫たちに紹介するやや気まずいシーン。

    長くなったなぁ。名家に生まれたミレーさんは、決して身分が高いとは言えなかった二人目の奥さんを故郷に(特におばあさん。この人の葬儀には出席しなかったとか)認めてもらえなかったそうです。

   で、この絵の気まずさが、まさにそうやろ、と。


   うわー、俺全然絵のこと書いてない。



   そこで代表作。そもそも絵の題材どころか、社会的な地位も確かではない農民を英雄のように描いた衝撃作、だそうです。そういうことを聞かないと(音声ガイド520円)、正直見てもどれほど感じられるもんやら。


   そんな革新者であるミレーさんは、同世代にも後輩の画家にも慕われていて、この展覧会にも仲間たちの絵が多く飾られていました。



   コローさんの「草刈り」。魅力的な女性ですねぇ。どこが草刈りじゃ、とか思いましたが、原題が「The Reaper With A Sickle」ってあったんで、そうなんでしょうね。がっちりしたガタイと健康そうな表情が農婦さんである証左なんでしょう。

   やっぱり絵のこと全然書いてないな、私。



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