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野球美術家・ながさわたかひろ氏個展/神楽坂eitoeiko


  もう2週間前の話です。

   野球美術家「ながさわたかひろ」氏の個展に、出張帰り、最終の新幹線に乗る前に行ってきました。

   以前にも書いたことがあるのですが、ある選手への思い入れが嵩じて、(一流の美術大学を出て賞もとってるのに)「作品を描くことでヤクルトスワローズの一員として共に闘う」とインディな活動に乗り出し、ヤクルト球団非公認選手として、断られ続けても契約を(本気で)目指して活動を続けているという人物です。

   その活動は、スワローズの全試合を観戦(さすがにTV含む)し、イラストを描くというもの。タダ、です。「選手である以上、球団が認めないのに営利行為はできない」からなる理屈なのですが、極貧とか。いや、おかしいでしょ。ストロングすぎる馬鹿野郎でしょ。

   が、肝心のスワローズは近年下位に沈んでおります。ながさわ氏はそれを「自分の力が足りなかった」からとして、一層スワローズのイラストに力を入れるとのこと。ファンではなく、選手なのですから。
 
   馬鹿と言えば馬鹿なのですが、ネットで見て泣けましたもん、この熱に。思い込みに。もう作品のみならず、この人の思考、行動含めてのアート、と勝手に思っております。


   そのながさわ氏の作品を見に行きました。神楽坂なる駅で降りて徒歩10分。住宅地の中の、というか住宅の一角がギャラリーのeitoeikoさん。



   ながさわ氏本人がいるという日だった(だから前日には行かなかった)のですが、この日は閉館近い時間に別の取材を受けられるとのことで不在、とか。残念ですが、極貧であろう氏の名前が売れるのであれば、ファンとしては甘受するのみ、です。


   クソバカなのですが、オリジナルの江夏ユニフォームを持参していきました。野球ファン(いや、選手か)の氏の作品を見るには、野球ファンである私なりの「正装」であるべきだろうと。もし、ながさわ氏本人に会えるとしたら、きっと私なりの「熱」をわかってくれるだろう、いや、わかってほしいって。なんだそりゃ。

   ギャラリーのオーナーさんがもてなしてくださり、色々なお話を聞かせてくださいました。もちろん私は、(一言お断りしてから)江夏のユニフォームを着て。

   それにしても、この出来栄え。感動しました。どの作品を見ても誰を描いたかすぐにわかります。写真よりもはるかに本人とわかる、その画力。いや、愛情。それは、対戦相手への敬意と、スワローズナインへのチームメイトとしての連帯?いや、それほどグラウンドレベルでの愛情、迫力を感じたわけです。

   これが、ハマの番長・三浦投手でなくて誰なのか?  リアルでもデッサンが狂ってるように感じる、あの命を削るような投球フォームそのものです。



   このバファローズ金子の金子らしさ! 現役最高峰の変化球を操るであろう、この指先。



   タイガース。メッセンジャー、  オ・スンファンのこの力感。福留の躍動感。能見のしなやかさに、カープ・マエケンの懸命さ、大瀬良のフォルム。



   そしてその視点は、チームマスコットやスタンドのファンにも。どうよ、このつば九郎の太い態度に、バファローベルの可愛らしさと、バファローブルの空気感(笑)。浮世の憂さを一旦置いたファンの幸福感。いいなぁ。





   入場料は無料なのですが、5千円置いて帰りました。ミレーの3倍(笑)。ながさわさん、これからも「選手」として頑張ってくれ。あんたは、全ての野球好きの希望だ。俺だって、プロ野球選手になりたかった。あんたは、本当になろうとしてるんだから。

   著書も買わせてもらいました。スワローズの全試合を描いた入魂の一冊。素晴らしいです。この熱量、この意志力。いや、幸せな気持ちになれました。



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コメント

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No title

「バファローブルの空気感」
が気になる(笑)

No title

あきらさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

野球ネタも読んで下さったんですね。重ねて、ありがとうございます。

が、目のつけどころはさすが(大笑い)。おそらく全球団1の不人気というか被黙殺キャラ、バファローブル。ベルちゃんの兄という設定ながら、妹は大人気で写真集まで出る始末(マジかい)。この口の開いた無力感、ブルそのものです。悲しいなぁ。