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中銀カプセルタワービル

 週末の絡まない東京出張だったので、美術館には行けず(平日は18時閉館がほとんどなので、仕事の後に見に行けない)、代わりと言ってはナンですが、変わった建物を見てきました。




 「中銀カプセルタワービル」。

 変わった外観ですが、一室一室が独立したカプセルを工場でつくって、建物に差し込むというつくり。老朽化、調度変更などには、カプセルそのものを交換しようという発想だそうです。。

 秋に行った「戦後日本住宅伝説」展にもありましたが、黒川紀章さん設計の「世界で初めて実用化されたカプセル型集合住宅(マンション)」とか。

 もちろん、それまで知りませんでした。


 それにしても、この「懐かしい未来」感というのか。昔のSF映画に出来てきそうなしつらえ。よく見たら、単なるラジオだったりします。



 この現物が埼玉の公園に展示されているそうで、「戦後日本住宅伝説」展ではなんだかノスタルジックな静止画像で紹介されていました。切なくなるような出来栄えで。



 その切なさは何に対して感じたのか。昭和なのか、この設計(去年の暮に見た、坂出人口土地同様の「メタボリズム」思想だそうです。住む人の生活の変化に合せて建物そのものが変わる、という。http://blogs.yahoo.co.jp/eguitar52/16385503.html)が結局この建物では結実しなかったことなのか。アテの外れた未来である今に対してなのか。


 つい昨日なのですが、スマホの地図を頼りに新橋駅から歩くこと10分。たしかこのへんなんだけど・・・と、うろうろしてたら、あ、この文字。



 この建物の目の前でした。


 全然気が付かなかった。隣のビルのネオンは遠くからでも目についたのに。



 それは、この建物自体が全く暗がりだからでした。そもそもマンションであり、2月の夕方も6時をまわっているんだから、灯りがついていそうなもんです。

 なんでも、水まわりが老朽化して使えない、アスベスト使ってたとかで、もうあまり人が住んでないとは聞いていたものの。


 坂出人口土地もそうでしたが、住む人の変化に応じて作り替えられるはずの設計でありながら、一度もそれは実現していないそうです。差し替えられるはずのカプセルも、一度も。


 それでも、高い志とそれを具現化した情熱&技術は今も称えられるべきものだと思います。だからこそ、見に行った。


 そして(坂出も、ここも)、描いた未来とは異なる未来にその身をさらしていました。





 夜になっていたので、もう闇に沈んだような姿しか見られませんでしたが、それはそれで趣があったかなって、思います。

 それでも、わずかに灯る明かり。あぁ、そこに誰かがいるんだ。懐かしい未来の中に、その室内の遥か先に行ってしまった2015年の未来と隔てて。




 周りの風景はこんなビルばかりでした。来てよかった。
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コメント

非公開コメント

No title

映画の「Cube」を思い起こさせる佇まい
個人的に胸糞悪い映画トップ3に君臨するキューブ(笑)
homeさん観たことある?

No title

内緒さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

埼玉にお住まいなんでしょうか?このカプセル、どこぞの美術館経由で公園に展示されているとか。中には入れないそうですが、なんだか知らないとヘンなオブジェでしょうねー。私も見てみたいです。

No title

あきらさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

CUBEって、なんか理由もわからず真っ白な立方体に閉じ込められてでようとする理不尽な映画でしたっけ?なんか深夜に偶然みて、気分悪かった記憶があります。終わり方も釈然とせず。やっぱ、そういう胸糞系だったのか。

No title

内緒さん、こんにちは。コメント、明日のありがとうございます。

そうなんですか。私、偉そうに言ってますが、昨年の夏までこういうものに全く興味がありませんでした。もし行かれて面白いかどうかは、保証はできないのですが、これまで知らなかったものがそこにある不思議さは、ご一緒できるかもしれません。

私が知らなかっただけで、そこに前からあったっていうのが何だか面白いと言うか、不思議な感じがするもので。