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第61回日本伝統工芸展①/広島県立美術館






 去年、この作品をテレビで見てから広島への巡回を楽しみにしていました。山本茜さんの、截金硝子長方皿「流衍」(読めません。ネットからコピー→きりかねがらすちょうほうざら「りゅうえん」)。

 そもそも、截金というもの自体知らなかったのですが、「金箔を細く線状に切って、貼りながら文様を描いていく日本の伝統技法」だそうで、あまりの細さに手で直接扱うことができず、糊で湿らせた筆で貼っていくとか。



 で、この作品は、ガラスにフリーハンド(!)で金箔を貼り、その上に別のガラスを重ねて電気炉で一体化されたものだそうです。



 テレビで創作過程を見たのですが、とんでもなく繊細で緻密でした。大体フリーハンドで行うのは、「下書きに線を引くと、電気炉にかけた際に発泡して作品がダメになる」とかで。

 およそ300本弱の金箔の線は、全てフリーハンド。とはー。



 で、ガラスを重ねて焼くと、ガラスが溶ける温度と金箔が溶ける温度が極めて近いために、なかなかうまくいかないとか。

 てことは、300本の金箔(それだって、手製の竹の治具で一本一本切っていったという手間)を丁寧に貼っても、ダメになったことがあるってこと?

 ・・・大変です。

 重要な賞の作品なので、割と手前に展示してあったのですが、なかなか離れられずにいました。全部見てから、また戻ってみたりして。



 作者の山本さんは、古の截金に想い重ねるために、あえて京都の奥深いところに住んで、全ての工具、炉も揃えて創作を続けているそうです。

 そういう話に興味を持ったので、どの作品もどうやってつくったのか、どれだけの手間がかかるのか、と首をひねりながら見ていたら、3時間近くもかかってしまって。大体、作品名が読めない(笑)し、どうやってつくるのか見当もつかないし。




 佐々木正博さんという方の乾漆蒟醬箱「還」(かんしつきんまはこ「かん」)。って、蒟醬って何?
→蒟醬は、漆芸の装飾技法の一つで、漆地を蒟醬剣(彫刻刀)で彫り、彫溝に色漆を埋めて研ぎ出し、文様を表す技法である(ネットより)。

 うーん、わかってないぞ。それでも、グラデーションと繰り返す模様が「環」を感じさせます。




 二瓶和男さんって方の、こちらも漆芸。蒔絵箱「雪津津と」(まきえばこ「ゆきしんしんと」)。

 側面には冬木立、上部には雪と、素人にもわかりやすい柄です。



 あー、もう時間ないなー。けっこう楽しめたので、また書きます。たぶん。
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コメント

非公開コメント

No title

すごーい
日本の繊細な職人芸って感じ。

最近緻密な技術を扱える技術者が日本人から消えているとか。
大量生産、コスト削減のために中国や韓国へ委託したためだって言ってる。
確かにそうなのかもしれんね (´・ω・`)

No title

あきらさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

これ、テレビで見てもびっくりしたんですが、本物はまぁ見事なもんでございました。一体、どれだけの手間がかかってるやら。

本当、きれいでした。何百年も残るといいなぁ。