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ベスト・オブ・ザ・ベスト/ブリヂストン美術館②

  金・土の東京出張。金曜は閉館の遅い美術館が多いので、早めに切り上げてどこぞの美術館~最終の新幹線というパターンですが、今回は金曜の仕事が遅くなるので、土曜日の午後にそれを充てました。

 先月も行きましたが、ブリヂストン美術館の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」。



 5月末から数年間閉館してリニューアルのため、大変な値打ちもんの一挙お蔵出しだそうなんですが、なるほど一度行っただけでは全て見ることができませんでした。

 こちら、ありがたいことに「2回目以降は半額」なんですね。そもそも800円って、普通の半額なのに。たった400円、いいのかな。ありがたいけど。


 アンリ・マティスさんの「青い胴着の女」。



 他にも似たような感じの絵がありますが、めっちゃ好き。この感じ。軽快な色彩、デザインかっていうような線。

 なんでもここに至るまでに3回くらいの推敲があって、こうなってるそうです。だんだんこの絵になっていく変化を見てみたいなぁ。



 日本人の作品も多かった(もともとそうだったとか)のですが、山下新太郎さんという方(知らない)の「供物」。



 奥さんのヨハンさん(ドイツ・日本のハーフの方だそうです)が最初のお子さんを産んだ後、子育ての神である鬼子母神への供物である柘榴を手にしている姿。

 慈愛に満ち満ちています。うっとり。お二人の、ご家族の暮らしが幸せであったことを祈らずにいられません。



 黒田清輝さん「プレハの少女」



 鮮烈、ってこういうことを言うのか、とドキッとしました。私は色覚異常で細かい色の違いがわからないのですが、それがためかほとんど原色に見えるような直球加減。

 目つきが、こう、なんと言うのか。警戒と威嚇を感じるようで。イスの上の割れた食器と、その後ろの緑色の闇も不穏です。

 ドキドキしました。


 大正を生きた夭折の激情画家、関根正二さんの遺作「子供」。



 離れられなくて、この絵から。

 テレビでこの方の特集を見たのですが、わずか二十歳で亡くなったんですね。技術の巧拙なんて私にはわかりませんが、思いのたけをぶつけるような絵にびっくりしました。

 他の美術館で偶然に「三星」を見たことがあったのですが、大正時代にあんなむき出しの絵があったなんて。

 この絵は解説によると、余命わずかなことを知っていた作者が幼い(6歳)末弟を描いたものだとか。

 この子が少年、青年と成長していくことを見られないことがわかっていて、この子がそれを知る由もなく純な視線を他に預けて。

 着物の朱色はイキイキとした血流のようです。おそらく、作者本人は消えゆく(かつては漲っていた)自らの命の華を託すようで。

 勝手にそんなことを思いながら、離れがたい絵でした。


 まだまだ興味深い絵がたくさんあって、また行ってみることにしました。いや、あと2回くらい行くかも。

 受付の方に2回目であることと、展示の素晴らしさのお礼を言ってきました。喜んでくれて、うれしかったです。
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