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浮世絵師 歌川国芳展②/広島県立美術館

   勇壮な武者絵、妖怪どもが跋扈する活劇以外に、愉快な作品がたくさんありました。



   ひっくり返したら別の顔になる「両面相」。面白いですねぇ。これに限りませんが、見えないところ(骨格とか背面、周囲の風景、上下左右・反転等々)がアタマに入ってるんだろうなって、思います。国芳さんに限らず、こちらの意表を突く一流どころさん達は。


   全部アナログですわ、これが。すげぇ。


   途中、両面相を実際にひっくり返して見られるコーナーがあって面白かったです。大人で回していたのは私だけでしたが。



   国芳さん、反骨・無頼の徒でもあったそうで、町火消しとかのゴツい連中とよくつるんでたとか。なにより、時の権力に平気で楯つくその胆力。


 
   こちらは有名な作品だそうなのですが(もちろん初めて見た)、源頼光の妖怪退治というスタンダードな題材のフリをして、過度な倹約を強いた水野忠邦の天保改革を揶揄したモノだとか。

   もちろん、解説がないとそんなもんわかんないのですが、どうも妖怪が怖くないユーモラスな感じだな、と。

   解説によると、妖怪どもは庶民が禁じられた「たのしみ」だそうで、歯のない妖怪は「歯なし」→「はなし」→「噺」で、落語・話芸を禁じられた恨みとか。髪結いの亭主は働かないから、女性の職業制限したとか等々。
   何が何を暗喩してるかで、当時の江戸はめっちゃ盛り上がったそうなのですが、ソッコー発禁になったとか。めっちゃロックンロールですやん、こんなん。


  こちらは、同じく天保改革で役者絵も制限されたから、壁のラクガキを描いたと強弁しての役者絵を世にリリース。やります、国芳さん。ただし、あまりに浮世絵離れした作画は版画の彫り師泣かせだったとか。これぞ、芸術家よ。


   さて、猫好きで有名だったそうですが、動物もたくさん出てきます。


   でっかいふぐりを投網代わりに、タヌキが豪快に魚をとります(大笑)。おおらかです。


   水の中では金魚も浮かれてます。可愛らしかったので、この絵柄のクリアケース買いました。職場で使います。



   特にネコはガンガン出てきます。ネコの芸者さんがネコのお客さんに手を引いてます。成金っぽい旦那ネコの浴衣の柄が小判だったりして。


   ネコたちは芝居の一幕も演じます。若衆の喧嘩に割って入る老侠客。
「誰だ、じいさん!すっこんでねぇとケガするぜ」
「若えの、俺が誰だか知らねぇのか? ここはひとまず預からせてもらうぜ」
   ・・・おぉ、何だか知らんがカッコいいぞ。ネコだけど。


   踊るネコ達による人文字(笑)。好物の「かつを」を表してくれました。他にも、「ふぐ」だの「たこ」だのも。面白いなぁ。


  
    実用的なものもありました。「ネズミよけのネコ」。これを貼っておくと、ネズミが逃げるという効用だそうです。効き目あったりして。


     寄せ集まって顔作るヤツ、ネコでもありました。とことんじゃな、この人。

    まだ書ききれません。ふー。
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