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ダージリン急行


 
 30ちょい、くらいの男性が駆け込む列車は既に動き始めていました。けっこうな速さで。
 
 乗客はほとんどがインド人。白人の彼は好奇の目に晒されながら、彼を待つコンパートメントへと。
 
 待っていたのは、同世代の男性2人。彼らは1年前の父の死後以来絶縁しており、長男の呼びかけで「絆を取り戻す」旅のため、ここインドで再会したのです。
 
 精神を解放し、互いを赦し、そして・・・、長く会っておらず父の葬儀にも来なかった母に会うために。
 
 
 顔も性格もバラバラな3人。誰かがいなくなると悪口が始まり、互いのペースや嗜好への配慮もすぐに手抜きになります。そら絶縁もするわな、こいつら。
 
 しかも不真面目です、こいつら。
 
 仕切り好きの長男は、別室に秘書(男性)まで控えさせ兄弟を管理したがり、ちょっとやさぐれた次男は面白がって買い込んだ毒蛇を車内に持ちこみ一騒動。

 オンナ好きの三男は、乗務員のインド美女といきなりヤッちゃいます。動物か、オマエ。うらやましいなぁ。
 
 
 あまりのデタラメぶりに、10個以上のスーツケースとともに車外に放り出された3人。当初の気持ちなんて、とっくにどこかに行ってしまって。
 
 ここはどこなんだ? インドってことぐらいしか、わかんないぞ。どーなるんだ、オレたちゃ。
 
 頼みの秘書にも愛想尽かされて、単なるあてもないオッサン3人組。どこに行くのか、どうなるのか。
 
 
 インドの奇跡か、神のはからいか。デタラメ全開の前半から、素敵な和解の後半へと、列車は走ります・・・。
 
 
 
 これは良かった。好きな映画です。
 
 ヨーロッパの映画かと思ったら、アメリカなんですね。アメリカにもこんな映画があるんだ。興業!って感じの薄いのが。
 
 どう見ても兄弟には見えない3人は、三男の風貌から、なんだかジョン亡き後迷走するビートルズみたいです。
 
 そして、ゆっくりとルーズに走ってるくせに(列車自体が迷子になるのだ)、決して乗り遅れる者を待たない列車は、「Life」そのもののようにも。
 
 ラストで、これまでのもろもろよろしく大荷物を放り出して列車に間に合う3人の笑顔。
 
 
 素敵な映画です。 長くないのもイイ。
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