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ちょっと建築目線でみた美術、編年体/東京国立近代美術館




 出張を土曜に延ばして午後に寄ってきました、東京都近代美術館。もともとは恩地孝四郎展を見に行ったのですが、ここは企画展のチケット一枚で常設も所蔵作品展も見られるので、ありがたいです。その上、常設が大変な質・量で。
 
 で、こちらは所蔵作品点。
 
 「ある文化の歴史的変遷を考える時、建築が重要となるのは言うまでもないでしょう。住宅は生活と結びつき、公共建築は政治に結びついているのですから。「建築目線」で、当館のコレクションを見直してみました。すると、建物が主題として描かれている作品はもちろんのこと、同時代の建築と共通性を持つ作品や、逆に、同時代の建築とは対蹠的な作品が見えてきました」
 
 とのこと。
 
 日本で図抜けて巨大な街の変遷ですから、面白そうです。
 
 




 東京にも震災復興があったのか、と改めて思ったのが、関東大震災後を描いた十亀広太郎さんという方の作品。東北の震災もそうでしたが、寂寥の風景と併せて、そこに凛と立っている樹木は印象に残ります。
 




 商業ポスター、大好きです。荻島安二さんという方の作品ですが、フォントもオシャレ。電話してみたくなります。よく見たら、博多東中州って書いてありますが。
 








 
 織田一磨さんという方の「画集銀座、東京新景」シリーズ。さっきネットで見たら緻密な作品が多かったのですが、こちらは童話の挿絵のような儚げな優しいような。ホンの90年前の光景は、そんなに昔でもなくて続いてる感じ。
 


 
 新宿ステイション、です。レトロな暗さが素敵ですが、現実のそれはきっと昼間のような明るさ、眩さだったことでしょう。
 

 

 
 小泉葵巳男さんという方の「昭和大東京百図絵」から、「新議事堂の影」。あのクラシックな議事堂が「新」だった頃。逆さ富士ならぬ、逆さ議事堂。
 
 



 こちらは「戸越銀座、荏原区」。わたせせいぞうみたいって、最初思ってしまいました。そんなわけないか。
 



 
 1930年代も半ばにさしかかると、戦争の影もちらついてきます。こちらは津田青楓さんという方の「犠牲者」。小林多喜二の拷問死を題材にしたもので、この絵そのものは官憲から隠し通したものの、ご本人は検挙されたとか。大変な迫力、です。命がけ、なんですよね。
 



 
 木村荘八さんという方の「新宿駅」。大変な活気です。今のそれとも違う。写真や画像ではこんな感じを受けないことでしょう。人が描く意味、なんでしょうか。

 

 
 長谷川利行さんという方の「新宿風景」。随分とロマンチックな感じです。
 
 
 
 ホンの数年でいろいろな風景に見えるのは超・大都会ならでは。私は東京に何の縁もありませんが、出張で行くたびに少しづつ土地勘と親しみが出来てきて、こういった展示を少しは楽しめたのかな、って思いました。
 
 
 けっこうなトシになりましたが、色んなとこに行って、色んな風景を見て、食べて、色んな人に会ってみたいな。
 
 
 あまり時間はかけられませんでしたが、楽しい展示でした。
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