FC2ブログ

油彩画コレクション・人物編~鴨居玲を中心に/はつかいち美術ギャラリー



 広島市の隣(路面電車で30分くらい)で、宮島も入ってる廿日市市。おカネも持ってる(競艇場もあるなー)んでしょう、市役所の中にギャラリーもあります。



 
 で、同市にある建材メーカーさんの自前美術館からちょいちょい借りてきて開催の展示に行ってきました。そういうわけかも知らんけど、えらい安いなー、300円。
 
 以前、東京で初めて見た鴨井玲さんの絵が近くの町でたった300円で見られるなんて。ありがとう宮島、ありがとう宮島競艇。
 


  鴨井玲さんって、見るまで全然知らなかったのですが、暗くて重い印象の絵がとても多くて。人からの干渉を好まず、生涯独身で自死。テレビで生前のインタビューを見ましたが、自分が俗物であることを何度も話されてました。
 
 浄化かはわかりませんが、そうした自分の美しくはない部分(それは誰もが持っていて、特段この人が恥じることもないように思うのですが)をひたすら苦悩とともに描いているように思えます。
 
 実際、ほとんどが自画像みたいな人物で。大変な美男なのですが、禿げあがってたり口開いたままとかの顔になってて。
 

 
 「サイコロ」という作品。既に目は決まってるはずなのに、誰も開けようとしない図です。バクチに参加しながら、結論が怖い、見たくないのでしょうか。我々の日々なのかも。
 

 
 「蜘蛛の糸」。文芸作品でおなじみの話ですが、何度も取り上げているんですね。血の池地獄は果て無く拡がっていそうで、カンダタも亡者も全員画家の顔。どんだけ救いがないのやら。
 
 ダークな雰囲気が多いのですが、髪の毛とかの銀色の繊細な表現がひきたちます。
 


 
 小さなギャラリーは全部で3部屋ですが、今回は2部屋。鴨井玲さん以外で1部屋です。

 


 宮本三郎さんの「赤い敷物」。ドキドキしますね、扇情的で。って、扇情って感じる私の教養が貧しいような気もしますが。
 
 
 


 土井原崇浩さんという方、初めて知ったのですが、大変に精緻で写真みたい。展示してあった絵の画像はなかったので、こちらは別のものですが、絵の具の特許持ってるんですね、この方。着物の柄なんて、ホントに刺繍してあるみたいな質感でした。その絵具のおかげか。
 




 大家・藤島武二さんの「女の顔」。広島ホームテレビの串山アナに似てるような気もしますが、気のせいでしょう。
 



 照沼彌彦さん。もちろん知りませんでしたが。展示してあった作品の画像はありませんでしたが、写真より写真みたいな不思議な絵でした。10代の女性が少し視線をずらして座っているのですが、動いて言葉を発しそうな感じがするような生々しさで。写真でも絵でもない、なんちゅうか本当に人がいるみたいな不思議な絵でした。

 


 有名な方だそうですが初めて知った中山忠彦さん。何が有名かって、この絵(展示とは違う)もそうなのですが「奥さんにヨーロッパのアンティークドレス&本物の装飾品を纏ってもらっての絵」をひたすら描き続けているそうで。



 しかも奥さん、大変な美女です。画家さんですからモデルさんには事欠かないと思うのですが、この方にとって一番のモデルが奥さんなのでしょう。今でもそうだとのことで。


 
 美女には違いないですが、当然それだけではないんでしょうねー。アンティークドレスってオーダーメイドだそうなので、他人に誂えてモノを着こなす自体大変そうですが。なんでも、ごく初期に模造品のアクセサリを使ったら画商さんから一発で見抜かれたそうです。以後、すべて本物を使うようになったとのことなのですが、そういうレベルで描いてる絵のモデルを長年務めるって、どんなんや。
 
 
 鴨井玲さんを見に行きましたが、また知らなかったことに触れられました。
 
 
 これで300円。もういいか、値段の話は。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

見応えありますねー!
確かに安い♪
まず沢山のひとに本物を見て欲しいということなのでしょうね。
それとも「買いませんか?」って声をかけられ、出られなくなっちゃうのでしょうか?(笑)

No title

はのはのさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

ホント安いのでびっくりしました。往復の電車賃より安かったりして、申し訳ないような。鴨井玲さんって、ホントにシリアスなものが多くて、見てて息苦しいほど。

これが300円・・・。いや、値段から離れろ、オレ。