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髪結いの亭主


 
 性に目覚めた12歳のアントワーヌ少年。彼のあこがれは、近所の床屋の婦人。
 
 彼女の肌の香り、胸のふくらみ、赤い巻き毛、すべてが彼のセクシャルな関心の対象でした。
 
 父親に問われた将来の夢を「床屋の女性を妻にすること」と(迂闊にも)答え、平手打ちを食ったことも。
 
 
 叶うあてもない憧れに漂ったままに中年になったアントワーヌ。今も彼の憧れは床屋の女性。
 
 その夢のような床屋に巡り合いました。美しく、知的で、そしてセクシーな女性がたった一人で切り盛りしている小さな床屋に。
 
 客として訪ね、美しい女性の指に髪を委ねます。少年期以来の夢のようなひととき。これを永遠のものにできれば・・・。
 
「私と結婚してください」
 あまりに、あまりに唐突な求愛。相手にもしない彼女の名はマチルダ。しかし、次の訪問でその不可解な求愛を受け入れます。
 
 お互いの過去は聞かない。どこにも行かない。子供さえいらない。
 
 マチルダは床屋を切り盛りし、アントワーヌはそれを眺め続ける。客の目を盗んで彼女に触れ、時には誰もいない店内で激しく愛しあう。・・・永遠のハネムーン、甘美なる牢獄。
 
 奇妙な、奇妙な愛の暮らしは永遠に続くかに見えたのですが・・・。
 
 
 
 
 フランスに行ったことがあるのですが、「オトナしかいない」街に見えました。子供向けのものが見当たらないうえに、駅なんかでもセクシャル(&クール)な広告がどかーんとあったりして。
 
 そして、ルコントです。
 
 つじつまなんてあわなくったっていいんです。説明なんてなくったっていいんです。画面には、妄想が現実化していくさまが甘美に、甘美に、そして残酷に描かれていきます。
 
 絶対に子供には見せられません。夜中に飲みながらひとりで見て、むちゃくちゃドキドキしました。マチルダがいいんだ、これが。
 
 ルコントの映画は、一度だけ見て終わりということがありません。あぁ、えらいもん見ちゃいました。
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コメント

非公開コメント

No title

一時期ルコントにはまっていたことがあります。
いいですよね。なんともいえずエロくて^^

No title

相談です。

遅くまで勉強している、中高生の息子を持つ
恐妻家です。
この映画のDVD、レンタルして来て
良いものでしょうか? 観たい。

No title

JOさん、こんにちわ。貴女はやっぱり素敵です。もしかしてマチルダ似? そういうことにいたしましょう。 素敵です、JOさん。

No title

カバオさん、こんにちわ。マジメに返答させていただきますと、露骨なシーンはほとんどないので(そこが悩ましい、ホントに)、たぶん問題ないっす。時間も80分程度と短いですし。さぁ、レンタル屋さんにGO!