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ドキュメント72時間「広島 大統領を待つ街角で」

 7月も終わり頃になると広島は原爆投下の日が近くなり、テレビ(特にNHK)も新聞もその話題がにわかに増えてきます。
 
 私含めて広島で生まれ育った人は、小学校の頃から「平和教育」の授業があり、そもそも身内に被爆者が少なからずいるはずなので違和感はありませんが、広島以外の人は原爆投下が何日だったかも知らないことも珍しくないでしょう。
 
 大体、ヒロシマの人間もナガサキのことをそんなに知らないほどなのですから、たぶん。少なくともヒロシマを知ってるほどにはナガサキのことは知らないでしょう。
 
 
 毎週見ている「ドキュメント72時間」で先日、オバマさんが広島に来た話を取り上げていました。



 
 広島で生まれ育った私ですが、謝罪してほしいという感情はそれほどありません。戦後の生まれだからかも知れませんが。
 
 戦争だったのですから、日本も他国に対して惨いことをしたことでしょう。また、原爆でない兵器であっても命を絶たれることは同じです。
 
 唯一違うかな、と思うのは、原爆(核兵器)は被害が大きすぎる、惨すぎる(広島市によると、投下後4か月経過の時点~昭和20年12月~までに14万人が亡くなったとか。投下前35万人いた広島で)。わずか一機の飛行機が、わずか一発の爆弾を落とすだけで都市がひとつなくなってしまうことの無頓着さ。
 
 今ではミサイルのスイッチを押すだけで可能なのでしょうか、それが。それだけで10万人単位の人を殺めることができるのでしょうか。それは、人間が制御できるものなのでしょうか。

 現実にその力と役割を担っているオバマさんは、核兵器のボタンを平和公園に持ってきていたわけなのですが。 
 
 
 番組に登場したのは、外国の方(旅行者であったり、広島に住んでいる人だったり)、若い方、働き盛りの方、お年を召した方と、この番組らしく様々な人たち。
 
 この番組、一見普通の人が重い何かを抱えていることを一人語りすることに驚かされているのですが、広島に住んでいる人の多くが原爆との苦い記憶があることを改めてびっくり。考えてみたら、私が仮にマイクを向けられても何か話すことはいくつかあるので、当たり前かもしれませんが。
 

 お祖父さんが被爆者の10代の男の子。もちろん、原爆のことはよく知っています。
 

 お祖母さんが被爆者の若い女性。「アタシ被爆三世!」って元気良かった。その事実は、この町では別に隠すことではないから。もともと住んでいる人のほとんどが何かしら関係があるから。
 

 野球観戦帰りの男性。しんみりと。
 
 

 半年かけてパートナーさんとアジア巡りをしているというデンマーク人女性。来たばかりで、まだ資料館に寄っていないとか。
 
 

 近郊(JRで40分程度)の岩国に米軍基地があるので、広島市内にそれっぽい外人さんは珍しくありません(この人たちがそうかはわかりませんが)。野球見に行ったら、カープのユニフォーム着て応援してたりもして。お好み焼き屋さんで楽しんでくれてます。
 


 そのお好み焼き屋さんの若いご主人。お父さんは広島、お母さんは沖縄、でお母さんの親御さんはアメリカ軍人だとか。きっと普段は陽気に接客してくれてるんだと思いますが、一皮めくると複雑です。
 

 番組のナレーション(いつも、柔らかい女性の声でいい感じです)は「大統領の訪問で、普段は広島の人たちが胸の奥にしまった苦い記憶が呼びさまされようとしている」旨。
 
 
 
 オバマさんは来てくれました。本当に。
 
 沿道からは「待ってたよ!」「オバマさーん!」と、好意的な声、声。
 

 歴史的な演説。平和公園の周りに集まった人たちは、同時通訳のそれをスマホで聴き、涙を流していました。
 
 
 
 被害、加害。個人的な感情、頭では理解しうる歴史と政治。なんでもいいです。ヒロシマが最初の被爆地で、ナガサキが最後の被爆地であり続けられれば。
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コメント

非公開コメント

No title

こんにちは。

こちら長崎でも、歴史的な出来事と報道されていました。
いろんな意見がありますが、やはり、オバマ大統領が
被爆地を訪れたことは、大変大きなことだと思います。

実は、長崎県雲仙市小浜(おばま)町に住んでます。
オバマさんと他人ではありません。

No title

カバオさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

そうですよね。まだ言えないことがあったとしても、実際に現職さんが来てくれたのですから。その事実は重い。

小浜市、なのですか(笑)。オバマさん当選の時に盛り上がってた地域ですよね。