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亡国のイージス


 
 
 空中、海中ともに探査・即時迎撃ほぼ対応可能という海上自衛隊イージス艦「いそかぜ」。現実問題、通常兵器ではその活動を止めることは無理という最新鋭艦。
 
 これが、北朝鮮の伝説的テロリスト、ホ・ヨンファ一派と、副長宮津(艦長は既に殺害)&彼に心酔する多くの幹部たちが結託し、自衛隊のコントロールを離れて、東京湾にその砲頭を向けました。
 
 日本国政府への要求は以下の3点
①米軍が極秘裏に開発した核兵器以上の殺戮兵器の存在公表
②その兵器の暴発による事故の公表(公式には弾薬庫の暴発事故とされている)
③国を憂いながら国家に事故死を装って殺された、防衛大学生の論文「亡国のイージス」公表
 この要求に重みを与えているのが、「いそかぜ」が東京に向けた弾頭に、その殺戮兵器が装填されていること。一発で関東壊滅必至、です。
 
 北朝鮮テロリストの最終目的は、自国体制を倒しての新国家樹立。辛酸を嘗めきってきた鉄血の男は、何ものをも怖れていません。
 
 一方の副長宮津。事故死とされた防大性は彼の息子であり、この行動は一種の仇討です。
 
 阻止せんとするのは、彼らの行動を内偵していた防衛庁情報局より送り込まれた冷血の若者、如月と、「俺たちの艦を守る」のみの一徹で立ち向かう先任伍長、仙石。
 
 いったい、どうなる?
 
 
 
 5年前くらいに原作を読み、その面白さに上下2巻650ページを徹夜して3日程度で読みました。
 
 本当に面白かったし、泣けました。登場人物各々に(端役でさえも)、各人の事情、心情が描写されていて、誰にも感情移入できる話でした。悪役ですら。
 
 ここんとこよく書いていますが、「映画化」は原作とは別物と割り切って見るほかないのでは、と改めて思いました。
 
 650ページの話を2時間少々に削り込んだ割り切りと、原作イメージを大きく裏切らないキャスト(真田広之は不要にカッコよすぎ&中井貴一大健闘)は立派なもんでした。見ていたら、説明不足や不要かな、というシーンも少なくはなかった(いや、多いかも)ですが、2時間飽きさせずに見せてくれましたから、上出来でしょう。
 
 
 「映画化」、特に小説の映画化について思うのですが、読んでる人は大概アタマの中で映像化してるんじゃないでしょうか。それは、何の制約もない上に、その人の好み全開なので、読み終わった頃には、映画が一本できてるようなもんだと思うんです。
 
 各々のアタマの中に。
 
 だから、実際に映画ができても、それは減点法にならざるを得ないかなって。制約なし(予算とか表現とか)&好み全開の前には、その期待を超えるって無理でしょう、実際。
 
 「実写化」は、またちょっと違うように思います。本当に人間がやって見せるってことは、バットマンの現シリーズや、ヤッターマンの映画版とかが優秀なんではないでしょうか。私がそれを好きかはまた別ですが。
 
 この映画、頑張ってましたよ。原作に惚れた身としては思うこともいろいろあるけど、それはそれ。あまり意味がないように感じます。
 
 そもそもツタヤの半額デーに150円ぽっちで借りてきて、人様の作品に上からモノ言うのがおこがましい(笑)。それより、原作もう一度読もうぜ。
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コメント

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No title

おはようございます。

小説「亡国のイージス」買いました。
Amazonで、1円でした。上下共に(笑)
紹介ありがとうございました。
読みます!

No title

カバオさん、おはようございます。恐れ入ります。
長いですが、ホント面白いと思う(私は)ので、読み進めてみてくださいね。私も読み直しました(笑)。やっぱ「映画化」は難しいですね。