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海上自衛隊呉地方総監部地下壕③



 旧海軍呉鎮守府地下壕。

 奥行き15メートル、高さは6メートル。コンクリートの厚さは1.5メートルとのこと。まさに要塞です。


 ここで二十歳前後だった母が、爆撃と自らの死を感じながらタイプライターを打っていたのか。

 呉の大空襲で停泊してた艦船の殆どが沈められ、乗艦していた多くの人命が失われたそうです。もちろん、呉の町自体も大変な被害を受けて。

 ぶ厚いコンクリートに守られながらとは言え爆撃のショックはあったでしょうし、次々に入る戦況は絶望的な事実を知らせてきたことでしょう。

 死ぬかもしれない、と思いながらここで自分の役割を果たそうとしていたのだ。わずか二十歳で。


 見学者は色んな方がいたように見えました。案内の自衛官さんに色々質問していた軍事オタク風の人、複数人の元自衛官風の男性グループ、軍事マニア風の若夫婦等々。


 私と姉は、家族の痕跡を辿っての見学です。この夏に初めて一般公開された鉄の扉は錆びついていましたが、母はこれに触れたのでしょうか。


 隣の部屋は上位者向けか、やや小さい部屋も。平時には母もタイプライターで仕上げた書類をここに持っていったかもしれません。



 今は誰も攻めてこない空と海。若い自衛官さんが注意しているのは見学者の我々です。彼らが命を賭すような時が、どうかこれからも訪れませんように。


 正面の剪定は海自さんらしく錨をイメージしたものとか。


 いいものを見せていただきました。母の話とともに、案内いただいた自衛官の皆さんに丁寧に御礼を述べさせていただきました。


 行ってよかった。

 本当に。


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コメント

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No title

よかったですね。
お姉さんと一緒にいけたことでより感慨深い時間だったのではないでしょうか。
お母さん、若いときに苦しい中頑張ってらしたんですね。
もう戦争はしてはいけませんよね。

No title

はのはのさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

恐れ入ります。なんとなくわかってもらえたら、嬉しいですね。

当時独身だった母は、戦艦大和乗員と恋仲だったとか。その男性は帰ってくることができなかったようです・・・。