FC2ブログ

歌川広重の世界展 /ひろしま美術館


 去年、ヴラマンク展を見に行った時に前売りは買っていたのに、自転車に関心がいってしまって、最終日前日の今日になってやっと見に行って行きました。


 地元の銀行さんがやっている市内中心部の美術館。土地確保が厳しかったのか、広いとは言えないスペースをパーティションで区切ってある、ちょっと美術館らしからぬ展示スペース。

 これが、五十三次全部を順を追って展示する今回は、うまくはまったみたい。みんな列をなして版画の順番通りにきちんと動いてたので可笑しかったです。


 日本橋を出発した大名行列が五十三次を通って京都を目指す構成。半日後には品川、それから川崎と、見ていて楽しいです。



 雨の大磯。曽我十郎と虎御前の悲恋物語に絡めた涙雨、だそうです。当時の庶民さんは、訪ねなければビジュアルを知るよしもなかったことでしょう。大量に刷ることができる版画メディアのありがたさ。


 同じく箱根の厳しさを誇張したビジュアルですが、地形だけでなく関所もあったことから二重の意味で難所であった箱根ですから、感覚的にはまさにこんなイメージだったのかも。大名行列、粛々とすすみます。


 五十三次と言えば、これでしょうか。蒲原の雪景色。展示してあった初刷りはここまでカラフルではなく、冷気が漂ってくる感じでした。遠近法でもないのに奥を感じさせるのって、不思議です。冬に見れてよかった。


 これはもう写真に近いんじゃないかと思ったのですが、見てたら絵の中に入っちゃいそうなリアル感。平坦なはずの浮世絵なのに。


 永谷園のカードで当たったらうれしかった庄野。大磯の雨とは違った容赦ない豪雨。木々のうねりと衣服のたなびくスピード感に、濃淡の異なる遠くの木々。洗濯機の中みたいな感じなんでしょうね。



 五十三次だけでなく、江戸の四季(名所江戸百景)も展示されていました。こちらはゴッホさんが写実したとかで有名な夕立。

 常設展には同時期のフランス絵画もあるのですが、西洋人さんたちから見たら、紙と木の建造物&見たことのない落ち着いた自然&穏やかな人たちの日本は夢のように見えたかも。この版画から200年後の私から見ても既に別世界なのですが。


 同じく名所江戸百景からですが、豪快な構図です。はためく幟に鯉のぼり、遠くには富士山とめでたいめでたい。

 お客さんがたくさんいたのと、この後に用事があったためにあまりじっくりとは見られず、図録を買って帰りました。絵本みたいで楽しいです。

 天気もよく、いい一日でした。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント