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福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ/東京国立近代美術館

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 先日の東京出張。商談が早く終わったので、15時も廻ってましたが無理やり滑り込んできました。

 忘れてた。金曜だったら閉館が遅いのですが、ド平日だったので17時閉館。うわ、90分しかないけど迷ってるヒマはありません。


 福沢一郎さんについてはほとんど知りません。って書くと、他の画家は知ってるみたいですが、他の画家も全然知りません。ちょっとミエ張りました。

 これを選んだのは、商談先から近かった&タイトルと絵柄が面白そうで、のみです。シュールレアリズムは以前キリコを見たくらいですが、熱に浮かされた時に見るヘンな夢みたいで面白かったもんなぁ。


 ものすごい美人の受付係さんにチケット渡して急ぎます。あと85分だ。

 福沢さんは1898-1992の生涯。若い頃渡ったパリでシュールレアリズムに触れた、日本画壇でのの先覚者とのこと。

福沢 寡婦と誘惑
 何かユーモラスな画風ですが、科学雑誌やパンフレットからのコラージュだそうで、その組み合わせの意味を探るよりけったいなイメージをが楽しいです。あんまおどろおどろしくなくて。見ようによっては不気味でもありますが。

福沢 教授たち
 会議か何かで畏まってる大学教授さんたちの胸の内(?)を映すモニター。こんな反権威主義が戦前のエライさんに睨まれて逮捕までされたそうです。戦前の日本ですから、それは大変だったことでしょう。

 戦時中はやむなく戦争画も描いた(展示あり。しかし戦争画はどの作家も似た感じになるような気がします。ここの美術館に常設の藤田嗣治のものは別格ですが。あれは怒られなかったのかな)そうで、数点の展示がありましたが力作でした。思想的に睨まれての逮捕後だったので、そうせざるを得なかったのでしょうか。

福沢 世相群像
 戦後の混乱を描いた作品。手前の白紙の本を読む人物は作者自身とか。それにしても大変なボリュームの展示で、心苦しいけど駆け足です。常設展も見たいし。

福沢 埋葬福沢 自由か死を
 戦後は南米、アメリカの黒人街、ギリシャ神話、ダンテの神曲とモチーフを変えつつ活動は続きます。

福沢 餓鬼
 この神曲がらみの作品がまぁ怖い怖い&デカい。畳数畳分の巨大&おどろおどろしい作品群に囲まれたスペースにいると、自分が地獄に堕ちたみたいでめまいがしそうでした (´・ω・`)。冷房もよく効いて。

福沢 悪のボルテージ
 最晩年(86年だから、88歳!?すげー馬力です)の「悪のボルテージが上昇するか21世紀」。紙幣を足元に獣同然に殴りあうバブル期の世相を皮肉った作品とか。死ぬまで全身芸術家、です。


 むりやり20分残して常設展に移りました。残念ですが、仕方ありません。関東に住んでたら、時々は来れるのでしょうが。

 いつかゆっくり見れたらいいなぁ。同じ人が創作したとは思えないほどの振り幅でしたが、それに着いていこうとするのが精一杯で。そういえば都内には福沢一郎さんの記念館もあるとか。
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