FC2ブログ

「忘れられた“ひろしま”~8万8千人が演じた“あの日”~」

ひろしま

 NHKで深夜にあったドキュメンタリーですが、録画していたものを先日ギョーザ包みながら見ました。こう書くとなんか不謹慎な感じがしますが。
 
 「忘れられた“ひろしま”~8万8千人が演じた“あの日”~」という番組で、あんまりたくさんの人が見る感じでは正直ありません。戦後まもなく広島で撮影された原爆投下と復興を描いた映画、についてのドキュメンタリー。

 硬いもん見てるようですが、私がたまたま広島に生まれて育ったので原爆投下ということが身近なだけです。広島市が地元の人間には身内に原爆被害に遭った人がいるのはそう珍しくないと思いますし、そもそも私自身が被爆二世なので。もっとも私はまったく体調に影響なく、実際の暮らしで何か不都合を感じたことは一度もありませんが。
 
 こんなこと書きながら、ナガサキの原爆投下時刻が何時だったかちょっと出てこなかったりと、自分と関係が薄かったらあまり関心を持てないのが実際。偉そうに言えたもんではありません。
 
 さらに書くと、被害者の側面が強調され過ぎているように違和感を感じることもしばしばあります。広島が陸軍の西日本最大拠点の軍都であったことは全く知りませんでしたし、広島で行われている授業で原爆について学ぶ「平和教育」の中でも、軍都としての側面はまったく触れられてなかったように思います。
 
 そういえば、リニューアル前の平和資料館でもほとんど触れてなかったなー。今はどうか知らんけど。「ヒロシマ」が核兵器の被害者であることは間違いないのですが、広島という土地はそれだけではないのに。
 
 さて、その「平和教育」の授業としてこの手の映画を見たこともしばしば。その中で印象に残っていたシーンがあったので、この映画それだったのかどうかが気になって、番組を見た次第です。
 
 印象に残ったシーンとは、戦災孤児の少年(二十歳前後くらいだったような)が、掘り出した被爆者の頭蓋骨を広島を歩く米兵に「みやげもの」として路上で売るというもの。そもそも被爆者の遺骨自体が町を掘れば出てくるくらいの感じで描かれ、彼は「世界で最初の栄光、我が頭上に降り注ぐ」と英語で書いたシールを貼っていました。
 
 現実にそういうことがあったのかは知りませんが、映画で描かれた原爆投下直後のシーンが(特撮もCGもないのにびっくりするほど)リアルであったことと併せて強烈に印象に残って。もっとも、映画のタイトルは忘れてしまったのですが。
 
  この映画でした。が、知っていたことはそれだけと言うか、初めて知って驚いたことも多かった。
 
 日教組が作ったものであること、朝鮮戦争と公開時期が重なったためレッドパージの余波を受けて結局一般公開されなかったことも初めて知りました。
 
 番組の中ではオリバー・ストーン監督が「核戦争のリアルを描いている、本当に本当に全人類が見るべき。映画としてもよくできている」とコメントしていました。
 
 たまたま見ることができていた幸運に感謝です。近所のツタヤに同名のDVDがあったけど、あれがそれだったのかな。今度確かめてみよう。
 
 この番組、今夜再放送があります。ご興味のある方はどうぞ・・・。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

こんばんは。

リアルな戦後を描いた映画は辛い気分に成るので目を背けてしまいますが
現実に起きた事として、見ておくべきなんでしょうね。

全く必要の無かった原爆を実験として使ったと言われていますが、何をしたのか
アメリカ人にこそ原爆の恐ろしさを直視して欲しいです。

アメリカから見れば戦争を終わらせた偉大な発明としか見れないのでしょうが。

SIN=KAIさん

SIN=KAIさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

戦後8年目の映画なので、画面はまだまだ終戦直後の雰囲気が残るものでした。プロの俳優は一部で他は市民とのことなのですが、8年目とは東日本大震災から今がそうなので、心の傷跡も生々しかった時期と思います (´・ω・`)。

広島市は、3方を山で囲まれているのでアメリカは爆風の影響を調べたかったようです。そういうもんかもしれませんが、戦争とは (´・ω・`)。