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新・男はつらいよ

新男はつらいよ01

「梅の花が咲いております。旅から旅へのしがない渡世の私どもは粋がってオーバーも着ずに歩いちゃおりますが、本当のところは暖かい陽射しのさす季節を恋焦がれているのでございます」・・・。

 寅さんの独白で始まる4作目。伊達の薄着と言いますが、やせ我慢が粋である寅さんの信条をつぶやいております。ジュリー、ボギー、聞いてるかい?あんたらの兄弟・柴又ダンディがここにいるぜぇ。

 春まだ遠い峠の茶屋で、一人バスを待つ寅さん。そこへ茶屋の主人であるお婆さんに届く孫からの孝行な便り。「初めての給料でばあちゃんに電気アンカを贈るからね・・・」。

 不義理を重ねる我が身を振り返ってしんみりした寅さん。あぶく銭でもと寄った名古屋の競馬場でまさかの大当たり(@_@;)。そのままタクシーで(!)柴又に凱旋し、札入れには100万円!調べてみたら諸説ありながらも今の金額で4~600万円相当のバブルな寅さん。

 さっきまで、今は旅行社に勤めてるかつての舎弟・ノボルが、おじちゃんたちにハワイ旅行を薦めて「カネがない」と一蹴されてたのですが、「俺がハワイに連れてってやるよ♪」と、粋に決めたぜ親孝行。

 ノボルの旅行会社で札ビラ切って得意顔の寅さん。ノボルも契約取れてニコニコですが、なんかノボルと社長しかいないような会社。大丈夫・・・?

 旅がつきものの映画とは聞いてますが、4作目にして海外とは。出発の朝は御前様も来てくれて、柴又商店街バンザイ三唱のお見送り。おじちゃんもおばちゃんもめかしこんでます(*´ω`*)。おばちゃんの洋服姿、初めて見たぞ。
新男はつらいよ出発直前
 
 そこへ暗雲 (´・ω・`)。ベソかいたノボルが寅さんに「社長がカネ持ち逃げしたんスよ。飛行機も宿も手配できてないんス」と号泣です。
 
 みんなの手前とりあえず空港には行ったものの、今さらポシャったとは近所には言えない寅さん。一人見送りに来た常識人の義弟・博も丸め込んで「行ったで押し通す」ことに。情けなくも夜中にこっそり戻るとらや面々。博が差し入れた食べものでしのぎますが、何でこんな目に (´・ω・`)。
 
新男はつらいよ泥棒
 そんな夜中になぜか泥棒が忍び込んでくるとは、さすが昭和の喜劇。財津一郎さんですね、2作目では寅さんに踏んづけられる入院患者で笑いをとってましたっけ。泥棒を叩きだしたはよかったですが、お巡りさんがやってきて大騒動。集まった近所中の前で、ハワイに行ってなかったことがバレちゃいました(*´ω`*)。
 
 いいカッコしたかった寅さんには痛恨の展開。疲れ切ったおじちゃん・おばちゃんも気遣う余裕をなくして口論になっちゃいます (´・ω・`)。
「俺は、おじちゃん・おばちゃんに喜んでほしくてやったんだよ!
「馬鹿野郎!バクチで儲けたカネなんかで行きたくねぇよ!」
 
 ・・・あーあ、言っちゃった (´・ω・`)。深く傷ついた寅さん、柴又を後にします・・・。結局今回も数日で出ていくハメなのね。
 
新男はつらいよ入りにくい
 一ヶ月後、とらやの前を行ったり来たりする怪しい人影。隠しようもなく寅さんなのですが、きまりが悪いんだろうと気づかないふりをするおじちゃんとおばちゃん。ものすごくわざとらしくて笑います。
 
 さて、いつも自分が使ってる部屋が間借りされてると聞かされ、またも傷つく寅さんですが、その主が今回のマドンナ・春子先生(栗原小巻。モノすご華やかです)と知り喜色満面に(*´ω`*)
新男はつらいよ栗原小巻 

 なんでも御前様のお寺でやってる幼稚園の先生ってことなんですが、どうも余命いくばくもない顔も知らない父親(恨んでるみたい)が会いたがってることが疎ましく悩みのタネみたいです。
 
 一方の寅さんは幼稚園に日参して、幼児に紛れて春子先生に付きまとう有様。恋は盲目、馬鹿力。
 
 その父親が亡くなったという知らせを受け、ますます苦悩の春子先生。その帰り道、寅さんの実父の命日の供養でとらやに向う御前様が一緒に歩きます
 
「寅はああ見えて、母親と生き別れ父親とはそりがあわず、なかなか苦労したんですよ・・・」。謀らずも寅さんのイメージアップをなんと御前様がアシストした格好に。

 明るく振る舞ってはいても、時折見せるマドンナの涙に動揺する寅さん。タコ社長の若い連中を手下がわりにあの手この手の大奮闘。最後は酔ったおじちゃんの一人芝居に涙する寅さんという大間抜けな姿を見て、おばちゃんと大笑いする春子先生。やったー!春子先生が笑ったぞ!おーいみんな今日は俺のオゴリだぁ!と若い連中と繰り出す寅さん(*´ω`*)。気のいい男です。
 
 そんなある日、何の前触れもなく(ひどい)突然現れるシュッとした二枚目。柴又で商いにも精を出す寅さんに暗雲が・・・。
 
 
 
 全然知らなかったのですが、1~4作目は1年で公開されてたそうです。ものすごいハイペース。映画って実際そんな日程で撮れるもんなのか、撮ってるけど。ハワイはともかく、今作で旅に出なかったのは時間がなかった事情があったからとか。
 
 それでも、充分楽しかったです(*´ω`*)。
 
 栗原小巻のまあキレイなこと。そりゃ近所を歩けば目を引きますし、下宿までしてくれた日にゃ寅さんならずとも鼻の下は伸びることでしょう。そして寅さんなんですから。
 
 1から全部見てみようと始めてまだ4作目なんですが、ここまでマドンナの本命の現れ方がまぁひどいです (´・ω・`)。寅さん奮闘して奮闘して、最後にハシゴ外されるのはお約束としても、ホントに突然現れるんですもん。4作中3作は全く男性の影なし状態から、映画が終わる10分前に突然出現。
 
 こんな闇討ち、寅さんならずとも堪えますが、全てまともに喰らってるわれらが寅さん (´・ω・`)。
 
 今回は春子先生が彼氏ととらやに帰ってきて、「私の部屋、ご覧になります(言葉が丁寧)?」と、彼氏と二人で二階にあがっていきます。そうとは知らず、商いから帰ってきた寅さんは春子先生会いたさに、休憩時間で団子食ってた工場の若い衆、なぜか来ていた町内の連中、とらや面々の制止をよそに二階に軽やかに上がっていき・・・、しょんぼりと降りてきました (´・ω・`)。
 
 やせ我慢してでもカッコつけたい寅さんにとって、ハワイ旅行未遂発覚同様、衆人環視での赤っ恥はもっとも辛いことですが、それが2回も (´・ω・`)。
 
 その晩、したたかに酔って(そりゃそうだ)帰ってきた寅さんは、2階を見上げ、寝たふりしてるおじちゃん・おばちゃんに「毎度のことながら、また笑いものになっちまったい」と言った後、二人への詫びと感謝、そして春子先生によろしくと話し、寂しく去って行きました。
 
 寅さんとて、心の中じゃ無理かなと思いながらの恋情なのでしょう。傍目には滑稽かもしれないやせ我慢は、せめて傷ついたプライドを粉々にしたくないための哀しき抵抗です
新男はつらいよ去りゆく寅さん
 
 寅さん、今回も辛かったね。でも、寅さんのいる柴又はきっと普段より賑やかで楽しい束の間のワンダーランドなんだと思うよ。寅さんのこと嫌いな人なんて、どこにもいないよ。絶対に。
 
 5作目も楽しみにしてるよ。ありがとう(*´ω`*)。

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コメント

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No title

寅さん見た気になっています。(^0^)
なんだかドタバタだけどジーンなんですね。

最後の寅さんの写真。
元夫を彷彿させます。笑

Re: No title

ミコリーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

この映画、ドタバタ部分も今見ても面白かったです(*´ω`*)。せっかく御前様が寅さんのお父さんの命日でお経あげに来てくれたのに、仏壇は開かないは、開けたらネズミが出てくるわ、おばちゃんがへそくり隠してたわで、笑いました。

それにしても、元ダンナさんは寅さん似?