FC2ブログ

痴呆の入った父との接し方、少し学びました

 昨日の土曜日。実父の面倒をみてくれている姉が仕事で外出するので、午後から夜まで実家に来てほしいとのことでした。

 もともと行くつもりだったので、午前中はくまちゃん散歩、筋トレ、ギター練習、家事と詰め込んで午後にギター担いで出かけました。

 14時過ぎに着くと姉は出かけていて、95歳になった父がソファでうたた寝。
「お、homeか。よう来たよう来た。姉ちゃんが今日は夜ちいと遅いそうでのう」
「うん、じゃけえ僕がおるじゃない(笑)」

 先日、やや痴呆の入っている父が色々と錯乱したことを言うので腹を立ててしまった、またその後号泣した私ですが、あの日のやりとりで「父は自分の言ったこと自体すぐに忘れる」「父の言ってることは矛盾だらけだけど、自分ではそう思ってる」ことを学びました。

 当たり前のことではあるのですが、実際に相対しているとイライラもしたのです。昨日も同じことを何度も何度も何度も言いましたが、その都度「あ、父の中でリセットされたんだ」と私も気持ちをリセットし返事を繰り返しました。
「home、夕飯のご飯を炊かんといけんのう」
「大丈夫よ、姉ちゃんが用意してくれとるけぇ」
 これだけで10回は繰り返したと思います。それ以上は覚えていませんが。

 先日同様、姉が仕事ではなく遊びに行ってる=自分をほったらかしにする親不孝者などと何度も言ってましたが、「いいや、仕事よ。それはお父ちゃんの思い違いよ」と優しく諭せました。

 ギターの練習でもできれば、と思ってましたが、全然集中できずそちらはダメ。まぁええんですが。

 姉が帰る時間近くに、ギター練習諦めた私は焼酎飲み始め、父に昔話をせがみました。誤解に基づくボヤキより、昔の楽しかった話のほうが父も気分いいでしょうし。

 戦後間もない頃に姫路でやった仕事がえらく評価されて出世の道が開けたが、その後別な事情で立ち消えとなった話を何度もしてくれました。初耳でしたが、真偽はどうでもええです。父の楽しい思い出なのでしょうから、何度も何度も繰り返していましたがその都度私も「リセット」して聞いていました。父が楽しそうに話すのが私も楽しく、酔いもまわってきて二人で笑いながら。

 父を心配する姉が予定より早めに帰ってきてくれましたが、二人の様子を見てホッとしていました。

「姉ちゃん、こないだのことで僕もちいと勉強なったわ。毎日一緒におらんけぇ、このくらいはやらしてもらうけぇいつでも声かけてや。来週もまた来るし、姉ちゃんが息抜きするのに僕を使うてえや」
「ありがとね。毎日のことじゃけえウチも時々やれんのよ。あんたも頼むわ」

 姉が作ってくれたメシがまたうまく、それからもけっこう飲んでまた食べて帰りました。

 勉強になりました。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

良い時間過ごされましたねぇ
ホントにそう!
楽しい思い出を語ってもらうのはお互いの時間が豊かになります
私も義母の話を聞きに行こうっと
気づきをありがとうございました

No title

私も初期とは云えアルツハイマーの父の妄言、暴言、本当の事との区別に
クタクタな日々なのですが、
一年前、大阪の施設に入った子供の頃から仲良かったおばさんを見舞いに行きました。
子供達だった我々との楽しかった時期って忘れて無かった様で同じ事をリセット繰り返し言うのですが
喜んでくれました。
そして、すぐ会った事もリセット、でも会って楽しいかったという脳は良い形で残るそうで。
土曜日のHomeさんと過ごした楽しい時間は脳に気持ちよく残ってる事でしょう。
そしてまた楽しく笑いあえると良いですね。

パタさん

パタさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

月に数回しか会わないのでなんとか乗り切れましたが、正直一緒に住んでいたら大変だと思います (´・ω・`)。姉の苦労をすこしだけ知りました。これをきっかけにもっとかかわらなきゃ、と反省です。

これが第一歩ってことで・・・。

義母さんの昔の楽しいお話、いいですね(*´ω`*)。パタさんのブログで素敵な記事を拝見できるのを楽しみにしています(*´ω`*)。

太郎さん

太郎さん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

太郎さんも大変ですね (´・ω・`)。妄言、暴言等々、心苦しいながらそういうことってありますよね (´・ω・`)。言ってる方は100%自分が正しいと思っているし・・・。

以前のことですが、とうに死んだ母の死を受け入れないので、思い余った姉が市役所発行の火葬証明書(そういうものがあるんですね)を突き付けたことがありました。誰にとってもいいものではなく・・・。

私もこうなっている父との付き合いを手探りで始めたばかりです(遅い)。自分の勉強ですね・・・。

No title

昔よく祖母が言ってました。
戦死した祖父が、若いころ自分の祖父の話を忍耐強く聞いていた。同じ話を何百回されても初めて聞くように聞いていた。
そんな優しいいい男だった・・・という最後はのろけ話になったんですが(笑)
年寄りにはそういう風に接してあげないといけないのだな。と思いました。

Homeさまの話を読んで、そのことを思い出しました。
本当にHomeさまはやさしいいい漢ですよね!!(^_-)-☆

ミコリーさん

>ミコリーさん、こんにちは。コメントありがとうございましす(*´ω`*)。

> 本当にHomeさまはやさしいいい漢ですよね!!(^_-)-☆
 いや、そんなもっと言ってください(*´ω`*)。

 他の方の返信にも書かせてもらったんのですが、ホントたまにしか会ってない中でのこれですから、毎日のこととなると全然うまくいかないと思います。ただ、最近になって初めて気が付いて実際にやってみたささやかな一歩なので、これから手探りで勉強していこうと思います。

父から何か人の接し方を教わっているような感じです・・・。