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広島市現代美術館、もうすぐリニューアルオープン

 大好きな広島市現代美術館がリニューアルのため約2年の休業を聞いたときは、その場にへたり込んでしまいそうでした。ちょうど、受付で年間パスを更新しようとしたら「休業するから更新しないほうがいいですよ」と説明されて。
 
広島市現代美術館リニューアルオープン間近
 黒川紀章さんの手による日本建築学会賞(やっと)の作品でもある、この美術館。広島市内にある比治山に建てられたそれは、市内側を見れば原爆の惨禍、反対側を見れば比治山が原爆の熱風を身を挺して押し留めて残った町並み(今は再開発されていますが、かつては本当に戦前が残っていた町並みでした)、そして美術館から登っていくと、誰もが入ることの出来ない放射線影響研究所。

 そもそも比治山そのものが原爆に遭ってしまった人たちが逃げ込んだ場所でもあります。

 これは広島(ヒロシマ)に住んでいない方には少々ヘヴィかつ想像しにくいことかもしれませんが、ここに住むということは何かにつけて「核兵器で町が全部なくなった」歴史を避けて通れません。実際、現代美術館の展示は公営でもあるのでそういうものが多くて。特に夏場は。

「教養みたいな趣味を増やそうか」と軽い気持ちで初めて訪れたのが大方9年前。アートのこともホントに全然わからなかったのですが、幸いそのころは東京とかへの出張も多い時期で、手当たり次第に色んな美術館に行ってみました。

 そうこうしている内に思ったのが「自分が面白いかどうかだけで、ええじゃん」です。正直、作者の意図とかわからないことだらけですし、知識とかは少しはついたけどまだまだ全然浅いので自分なりの考えてみたところで話になりません。別に評論家でもないのに(*´ω`*)。

 なんちゅうのか、わかってない自分をわきまえて楽しみたいと思ってます。そう開き直ると、なんだか敷居の高かった「アート」も気軽に楽しめるようになって。

 ダリとかキリコとかさっぱりわかりませんが、熱出してうなされてるときの感じに似てるので、あんな感じだと思うと面白かったりして。

「日曜美術館」も毎週録画して見るようになったのですが、NHKのああいう番組は素人でも楽しく見れるし丁寧できれいでええですねえ(*´ω`*)。受信料払う気にもなりますわ。

 見てて初めて知ったのは建築もアートだということでした。美術館に飾ってあるようなものだけがアートではないのか(@_@)。

 で、安藤忠雄さんの講演とか行ってみたら、まぁ関西人なのでオモロイオモロイ。そしてシリアス。建築ももう解体された中銀カプセルタワーや、香川の名建築・坂出人工土地とかも出張のついでに見られたし。どちらも近くを何度も通ってて気づいてなかった大馬鹿野郎ですが、知ってみてみたらまぁ感動的でした。
中銀カプセルタワービル

 現代美術館に話を戻しますと、大きな空間を上手に区切って色々と楽しく見せてくれる展示がホント毎回楽しみでした。学芸員さんに「これ、すごいですね!」と小声で話しかけたら、「わかってくれました!」って喜んでくれるのも楽しくて。

 2年待ちましたが、ようやくあと少しで現代美術館に行ける日常が戻ってまいります(*´ω`*)。被爆地の現代美術館として、いろいろ他にはない刺激も与えてくれながら、またこれからも見たことがない・思いついたこともないようなモノが見られるが楽しみで仕方ありません。

 うれしいなぁ。

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美術館

日曜美術館だったのか、たまたまつけている番組で、何度か各地の美術館や銀行が斬新なデザインだと紹介されているのを見て、近代的なもの、前衛的なものから古き時代の荘厳なものがあちこちに残っていたり、耐震などの維持ができず取り壊されたり、何だかノスタルジックな気分になります。

日本が元気だった時代というか、機能性ではなく見た目にお金を使えた時代の産物なのだろうなと寂しい思いもしてきます。

広島市近代美術館は、グーグルアースで見ても、すごいオブジェでしょうし、中銀カプセルセンターは、ひょっこりひょうたん島の後番組だった空中都市008の実物みたいです。

ギターマジシャンさん、

ギターマジシャンさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

建築はホント興味深いですね(*´ω`*)。実際に使われていたことが、そこにあった時間なども想像させてくれて感情を揺さぶられるような思いです。東京は古くて謂れのある建築も多く、羨ましいです。

空中都市008、初めて知りました。ウィキで見てみたら、非常に良質な番組だったんですね!原作、小松左京先生!長編以外はほぼ全部読みました。純文学様なものもあり、その博学とヒューマニズム、そして関西人のサービス精神と素晴らしい作家さんでしたね。