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こまちゃんの思い出

20200409くまちゃんこまちゃん1
 こまちゃんです、享年14歳。昨年の秋に瞑りました。

20220722こまちゃんお散歩穏やかな顔
 これは最晩年の画像ですが、やっと仲良くなれた頃でした。こんな穏やかな顔で私を見てくれることはなかったので。

 くまちゃんのことをたくさん記事にしていますが、3年半前にくまちゃんが我が家にやってきてくれるまで、私はわんこやにゃんこのような生き物と暮らしたことがありませんでした。

 こまちゃんは妻の実家のわんこなのですが、私がわんこにどう接していいのかわからなかったので、結局ほぼ何もせず。それではこまちゃんも仲良くしてはくれません。当たり前です。

 ただ、室外犬だったこまちゃんが、いつも戸外の犬小屋からこっちを見ているのがいつも気になって。まぁそれでも何をしていいのかわからなかったのですが。

 こまちゃんが私の家に来るようになったのは、義母の入院などが始まってからでしょうか。義実家で世話をする人がいなくなるわけですから。
 
20200416くまちゃんがこまちゃんに謁見
 くまちゃんが義実家に遊びに行ったときに使う簡易的なサークルです。これが我が家でのこまちゃんの家になりました。広い義実家の庭を駆け回っているこまちゃんにとって大変なストレスだろうと、いつも気になって気になって。

20200504こまちゃん散歩中2
 だから、できるだけ散歩をしました。狭いサークルに閉じ込められている申し訳無さと、それまでロクに接してこなかった申し訳無さも相まって。山の中の義実家で暮らしてきたこまちゃんにとって、全然違う環境、散歩中にたくさんの人や車、他のわんこも始めてのことばかりだったと思います。

20200710こまちゃん銀ちゃん
 思い出してみたら、他のわんこに吠えることは一度もなかったなぁ。こまちゃんはブリーダーさんに厳しくしつけられていたとは聞きましたが、最後まで自分を律していたように思います。

20201114家族旅行岡山07朝散歩くまちゃんこまちゃん
 家族旅行にも一緒に行きました。ここでもお散歩は私の担当で、この画像は早朝ですが、家族はみんな寝てたっけ。

 わんこの時間は人よりはるかに速いとは聞いてはいましたが、衰えてきてからのこまちゃんの時間の速さは想像以上でした。

 後ろ足を引きずり始めた、前足でしか動けなくなった、立てなくなった・・・。お散歩とは言うものの、それはこまちゃんを抱っこして公園で日向ぼっこすることになっていきました。
20221107こまちゃん日向ぼっこ
 最後の一週間、もうこの角度の画像しか撮れなくなっていました。かつては私を嫌って抱かれようとはしなかったこまちゃんでしたが、おとなしくされるがままで。

 家族は朝に出勤・通学で出ていきますが、私は少しでもわんこの留守番時間が減るようにと、昼から深夜までの勤務にしています。去年の秋のあの日、こまちゃんとの最後のお散歩。こまちゃんはもう本当にぐったりしていました。公園でおむつを覗いたら珍しく粗相をしていて、慌てて帰宅してお尻をきれいにしたのをよく憶えています。

 室外犬ながら、こまちゃんは狭いサークルの中ですら決して排泄をしませんでした。そういうしつけは受けていなかったのに、賢いこまちゃんは屋外でしか排泄をしなかったのです。瞑る半月ほど前からは夜中に粗相したお尻をきれいにして、と声を上げていました。

 そんなきれい好きなこまちゃんでしたが、最後の一日ではもう何の反応も示さなかったことが、今も悲しく思い出されます。

 それでも、最後の最後までこまちゃんをきれいにしてあげられて、本当によかった。本当に。

 20221114こまちゃん遺影の元画像
 これはこまちゃんの遺影です。強くて賢く、最後までしつけをまもって自分を律したこまちゃん。本当に立派でした。

 わんこの時間は本当に速かったです。今、元気なくまちゃんにもそれは当てはまりますし、わんこほど速くはないにしても、私にも必ず最後の日は訪れます。

 こまちゃんは、それを見せてくれました。そして、最後まで凛として生きることも見せてくれました。

 こまちゃんのことを忘れた日は一日もありません。気持ちが通った時間はごくわずかだったかもしれませんが、後悔や反省も含めて感謝と畏敬の気持ちで一杯です。

 今も。


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コメント

非公開コメント

朝から うるうる・・・(T_T)

改めて
こまちゃん♪ 安らかに・・・☆♥

No title

こまちゃん、ウチのエルザや大ちゃんと
一緒にお空で駆け巡っていたらうれしいな・・・( ; ; )
(昔のブログに掲載したことがありますが
エルザは黒い柴犬で子供を4頭産みました。
大ちゃんは息子です)

No title

 そう思えるのはしっかり向き合ったからこそなんだと思います。 飼い犬ではなくちゃんとした家族の一員だったという事ですよね。 

No title

この記事を読んでいて我が家で飼っていた亡き柴犬の太郎と通じるところがあってちょっと太郎を思い出してウルウルしてしまいました。

太郎は18歳で旅立ちましたがとても気品あふれる犬で散歩中も他の犬には見向きもせず堂々としていました。

自分が主と決めた人以外にはなびくことも無く威風堂々としていました。

庭の外を歩く人には一切吠えることがありませんでしたが一歩庭に入るとすごく吠えました。

こまちゃん

こまちゃんは晩年にhome in my shoesさんやくまちゃんと出会えて、本当に幸せだったと思います。

そして、こうして折に触れて思い出してもらえるのは、何よりの供養ですし、今も喜んでくれていると思います。

我が家の愛犬のビーグルや実家の旅立った犬たちと重ね合わせて、しんみりしてしまいます。

こんな記事を読んだら
泣けちゃうじゃないですかあ…(T_T)
美人で可愛いこまちゃん
homeさんやくまちゃんに出会えて
幸せなワン生だったと思いましょう🌟

な、涙が~

本当に悲しいことでしたよね。寿命とは言え・・・
そういう別れがつらいので、私はわんにゃんは飼えませんです。

こまちゃんの遺影、
可愛くてイキイキしていてとても良い写真ですね
homeさんやくまちゃんと暮らした日々はぜったい幸せだったと思います
今でもこんなに思ってくれているのですもの(^^)

No title

こまちゃんも、homeさんに大事にしてもらったことに
きっと感謝されてますよ。
人と動物の垣根を越えて。

我が家もいつも可愛い子供たちがいます。
わんわん。にゃぁにゃぁ。とにぎやかです。
解ってはいるのですが、でもまたいつかその時が来る。
それまで大切に時間を共有していこうと思っています。
                  数理推命陽数象意

No title

こまちゃん、凛とした可愛いわんちゃんだったんですね(^-^)
縁あってご家族になったこまちゃんへの愛情が伝わる素敵なお話ありがとうございました。
シニア犬お世話中なので喝が入りました。
後悔しないよう頑張ります。

オードリーさん

オードリーさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

こまちゃんが瞑ったことは仕事中に家族LINEで知り、帰宅中の電車で涙が止まらず困りました。そうなることはわかっていても、やはり辛く悲しいものですね。

思い出せば、いつもそばにいるんだと思いながら、こまちゃんを偲んでおります。

シルケさん

シルケさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

本当にそうですね(*´ω`*)。お空の上で、自由にのびのびとたくさんのお友達と過ごしているんだと思います(*´ω`*)。

一緒に過ごせる時間が短いことは悲しいですが、それだけ尊い時間とも言えますよね(*´ω`*)。あらためて感謝です。

マツケラさん

マツケラさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

私は仕事だの趣味だのと他に時間を使うことがいくつもありますが、わんこ達にはそういったものがないので退屈そうな様子を見ると、短い生涯が無為に過ごされているようで辛く感じてしまいます。それがために、散歩をいつもしていたのですが、それがよかったかはわかりません。

少なくとも私自身の慰めにはなってはいるのですが・・・。

常実夢夫さん

常実夢夫さん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

そうでしたか・・・。立派なわんこちゃんだったのですね。犬の知能は3歳児並みと聞きますし、脳の構造からしても感情や認知、知覚は想像以上のものなのかと思います。

立派な家族、ですよね。

ギターマジシャンさん

ギターマジシャンさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

恐れ入ります、そう言っていたけると、こまちゃんへの長い不義理から晩年の接し方が少し報われるような気がいたします。ありがとうございます。

わんこの生涯は短いので、少しでも良い時間を増やせられればと思い、ともに過ごすのみですね(*´ω`*)。

るこさん

るこさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

こまちゃんには、今も本当に申し訳なく思っております。義実家にいた頃、全くなにもしなかったもので・・・。その分を最後の数年で取り戻せたとは全然思えませんが、少しでもこまちゃんが居心地よく感じてくれていたらと願うばかりです。

ぴかりん。さん

ぴかりん。さん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

そういうお気持ちも自然なものだと思います。どこかの僧侶さんが「家族の死とペットの死は違うものです」と、お話しされていたのですが、終生無邪気で寿命が短いペットたちが逝くのは本当に悲しいですね。その分、幸福も与えてくれるとは言うものの・・・。

こしあんさん

こしあんさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

こまちゃんの遺影は次男が地面に寝転んで撮ったそうです。彼はペットショップでアルバイトしたほど動物たちを愛する人に育ってくれ、私の先生でもあります(*´ω`*)。

こまちゃん、思い出せばすぐそこにいてくれると思って過ごしております。くまちゃんとのお散歩でも「こまちゃんはそこにいる」と、よく言っております(*´ω`*)。

数理推命陽数象意さん

数理推命陽数象意さん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

恐れ入ります。終生無邪気で寿命の短いわんこにゃんこたちは、本当に無垢で愛おしいですね。それだけに、徐々に生気を失っていくさまは痛ましさが大変なものでしたが、それも含めて一緒に過ごすのみですね。ありがとうございました。

keiさん

keiさん、こんにちは。コメントありがとうございます(*´ω`*)。

こまちゃんは最後の最後まで自分を律して、見苦しい様を見せることなく本当に立派でした。こまちゃんから矜持の大切さ、実践する尊さを教わったと思っております。

こまちゃんはもういませんが、思い出せばそこにいてくれると信じて過ごしております。こまちゃんは、そこにいる(*´ω`*)。